日本はどんどんと高齢化が進んでいますので、労働人口が少なくなっている報道を目にするようになっています。建設業界や介護業界などの一部の業界に限らず、慢性的に労働者が少なくなっている状況です。定年を延長する動きは活発ですし、定年そのものを撤廃する企業もでてきています。
人手が不足している会社では、即戦力の人材が必要です。そういった人材を採用すればいいのですが、簡単にはできません。そこで業界経験がない人達を育てる必要があり「新入社員研修」を中心に「研修」が大事になってきます。会場として注目されているのが「貸会議室」です。今回は貸会議室で研修する場合のポイント・メリット・目的・テーマについて掘り起こしてみましょう。
貸会議室で研修をする場合のポイント
研修を貸会議室で利用する場合は、利用規則や設備の内容などのチェックが必須です。利用したい社内の機材があるならば、持ち込み可能かどうかと、研修ができる設備があるかどうかも確認しておきましょう。
一般的な貸会議室ならばテーブルやイスなどの備品は用意できます。新しい貸会議室ならばWi−Fiが設置されており、インターネット環境が確保されていますが、古いところでは通信設備がないこともあります。パソコンや社内で利用している特別な装置や機器を持ち込めるのかを貸会議室運営会社に問い合わせをするようにしてください。
社員研修を貸会議室でする場合に問題になるようなことは少ないです。事前に確かめておきたいのは共有スペースの使い方や喫煙場所などの細かいルールです。新入社員研修の場合は社会人としてのマナーを教えます。
外部の会社の社員とトラブルを起こすようでは研修を主催している会社の常識が疑われることもあります。新入社員への教育に疑問符がつきます。
周囲の環境も研修にふさわしいかどうかを確認しましょう。環境が悪いと参加している社員に良くない影響を与えてしまいます。昼食など外に出るときにも不便を強いることになります。研修で貸会議室を使う場合は、現地に実際に赴き、周囲の環境も調べるようにしましょう。
特に新入社員研修を貸会議室でする場合は、スキルやマナーを磨くだけではありません。会社や仕事に対する考え方を固める機会になります。望ましい環境であれば、緊張感を持って有意義な研修になることでしょう。
貸会議室で研修をする場合のメリット
社員研修そのものの内容を慎重に吟味する必要はあります。それ以外に、研修を開催する場所についても考えましょう。社内で行う場合の研修は空いているスペースを使うことが多いです。果たして、そういった場所で緊張感を持って研修ができるでしょうか。答えはNOです。
他の業務がある場合は研修が中断することもあります。作業の物音がしてしまうと研修に集中しません。別途の費用がかかりますが、有意義な研修にするには、貸会議室など外部の施設を利用することを検討するといいでしょう。
これならば、周囲の事が気にならなくなって、研修が緊張感に包まれて集中できます。もしも、予算がなく、研修の全てを貸会議室で利用でないならば、数日でもいいでしょう。会社とは違う場所で研修するだけでも刺激になるでしょう。
優秀な人材を育てるためには、貸会議室のコストは必要な出費になります。ケチケチしていると社員が感じてしまうと<会社に将来性があるのか?>と不安になってしまいますね。社員研修に費用と投じてくれていると思えば、期待にこたえたいと思ってやりがいを感じます。生きた出費になるのです。
社員研修の目的とテーマとは?
社員研修(新入社員研修)の目的とは?
最近では新入社員をOJTという方法で先輩社員が職場で実際に業務をしながら教育する方法がメインになっています。OJTを実施する前に基本的な知識として、新入社員研修をするのが一般的です。
新しく入社した人達を集めて基本知識・社会人としてのマナーなどの初歩的なものから教育します。学校を卒業した新卒者は知らないことも多いです。
OJTで教えていると業務がスムーズに進みません。それぞれの職場に配属される前に新入社員研修をするのが一般的です。新入社員研修を実施すれば、業務を円滑にスタートできます。会社にとって大きなメリットになるだけではありません。新入社員も精神的なストレスが軽減できます。
入社当初からストレスが多くなると、職場に溶け込みにくくなります。自分の居場所を見いだせないと感じると退職してしまうケースが増えています。せっかく採用した貴重な人材は長期間、会社で働いて活躍していただかなくてはなりません。新入社員研修をして、社員として必要な能力と自覚をもってもらうことが肝要です。
社員研修(新入社員研修)のテーマとは?
テーマをまずは列挙してみましょう。
(1)業務知識とテクニック・スキルの習得
(2)会社の理念・コンプライアンスや情報管理の理解
(3)会社への帰属意識の構築
(4)社会人としての心構えやマナー
(5)ビジネスに必要なコミュニケーションスキルを鍛える
(6)他のメンバーと一緒に仕事をする経験
それぞれの会社の実態や業務内容によって、適切なテーマをピックアップして研修しましょう。一般的なマナーや常識の研修だけでは、退屈してしまいますから、実践的で即戦力になる内容もテーマにプラスすると、取り組みやすくなります。
具体的で業務内容に直結する研修をすれば、参加メンバーが研修に興味を持つことができます。しっかりと理解してもらうために、研修で利用する資料やプログラムは、何も知らない新入社員の目線に立ってつくりあげましょう。
業界によっては、業務に特殊な常識があるケースもあるでしょう。こういった面は特に力を入れて研修をしておきましょう。業界の専門用語も、勤務歴が長くなると、何気なく常識化しています。こういった専門用語も、丁寧に解説しておかないと新入社員が戸惑ってしまいストレスに繋がります。
全社的には使わなくて、特定の部署だけで使用される専門用語の整理しておくと便利です。さまざまなセクションの人達に事前に研修のプログラムや資料を見ていただいて評価をしてもらいましょう。
新入社員研修の実際
新入社員研修の具体的な内容は、先輩社員による講義だけで終わってしまうと理解度がわかりません。ロールプレイングなど実技をプラスしたものにするほうがいいでしょう。社会人になったばかりの新入社員に長時間講義を聴かせても、集中力が切れてしまい退屈になります。知識が身につかなくて効果が半減することもあります。できるだけ、実際に体を動かしながらシミュレーション的な研修をすることで緊張感も生まれます。
研修する順番は、少しずつ難易度を上げるようにします。また、講義と実務を組み合わせながらプログラムを組むと変化がでて参加者が飽きることもありません。研修することはコストがかかるのです。企画する場合もしっかりと取り組みましょう。テストや課題を提出するようにすれば、真剣味も深まります。
色んな工夫をすることで、研修が終わって即戦力になる人材を育てることもできます。毎年、判を押したように同じ内容にするのではなくて、時代に合ったように改良を加えてゆきましょう。
まとめ
貸会議室で研修する場合のポイント・メリット・目的・テーマをご紹介しました。あなたが研修担当者になった場合の基礎知識として、今回ご紹介した記事が役立つと思います。別ページで貸会議室の情報をご紹介しておりますので、合わせて参考にしてみてください。
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